申如録

日常生活で考えたことなど

お酒の話

 

 

 昨日はたばこの話をしたので、今日はお酒について一言。

 たばこと同様、お酒は毒だ。ただ、毒が薬になるときは往々にしてあるもので、そうしたときには適量を服用すると良い。
 個人的に、お酒は調子が良くないと飲めない。調子が悪いととにかく悪酔いするからだ。調子が悪いときに服用すべきは詩とたばこで、調子が良いときに服用すべきは歌と酒。まあ寂しいときにはお酒が必要になるので一概には決めつけられないが、僕の場合は原則こんな感じになっている。
 たばことは違い、僕はあまり多くの種類を飲まない。一度に飲むのはせいぜい2種類で、ビール、焼酎、日本酒のどれかがあればそれでいい。ビールはCOEDO、焼酎は魔王、日本酒は萬寿が特に美味しい。お手軽に飲むのであれば、ビールは一番搾り、焼酎は明るい農村、日本酒は桃川。ビールはほどよく冷えていて泡がきめ細かいのが良く、焼酎はロックが良く、日本酒は冷やが良い。
 たばことは違い、お酒は器も重要だ。中身が上物でも器がそれについていけてないなら、それはもったいない。かといって、形状や素材があまり奇抜すぎてもいけない。あくまでも主役はお酒であり、器は従である。ビールのグラスはガラス製で口の部分が厚すぎず薄すぎず、取っ手がついているのが良い。焼酎のグラスはガラス製で全体が薄く、氷の音が綺麗に響くものが良い。日本酒はガラスまたは陶器の徳利に、陶器のおちょこ。徳利は首が細いものが良く、おちょこは茶色くてざらざらした、形がややいびつなものが良い。
 お酒は上品なお店で飲むのも良いが、場末の居酒屋でちびちびやるのも良い。ひとりでゆったりしんみり飲むのも良いし、2人ないし数人で楽しく飲むのも良い。ただ、あまり多くの量を飲んではいけないし、はめを外しすぎてもいけない。また、やけになってがぶがぶ飲むのもよろしくない。お酒が本質的には毒であり、それをたまたま今は摂取しているのだということは常にわきまえておかないといけない。お酒は、酔うために飲むよりも、味わうために飲むほうが素敵ではないかしら。

 ちなみに、今日はそんなに調子が良くないので、お酒は飲まない。