申如録

日常生活で考えたことなど

酷暑を懐かしんで

大いなるものが過ぎゆく酷暑かな

  久しぶりに歌を作ってみた。私がここで念頭においたのは時間である。6月中旬までの爽やかな気候とは打って変わって、下旬になると今までにない酷暑となった。しかし、あの酷暑もすでにおさまり、今や気温は平年並みである。数か月後にはまるで何事もなかったかのように寒くなるのだろう。
 今まではなく、今まさにあり、今後なくなるであろうこの暑さに、われわれは何を見出すべきか。この暑さがどうなろうとわれわれは変わらない。だとすれば、果たしてこの暑さに動きはあるか、ないか。よくよく考えねばならぬ。

春過ぎて夏過ぎ秋冬また春へ 流る季節と流れぬ川床