申如録

日常生活で考えたことなど

風邪の話

 久々に風邪を引いた。風邪の予兆はあったにもかかわらず、忙しさにかまけてそれをないがしろにしていたことが原因である。まったくの不注意と言うほかない。
 私が風邪を引くときは、次の3つの予兆がある。

  1. やたらと眠くなる
  2. 首・肩・背中・背骨の凝りや痛みが意識される
  3. 活力がなくなる(たとえば家事をするのが遅くなったりする) 

 これらは風邪の諸症状が現れる3日前くらいから出始めるもので、ここでしっかり対処しておけば風邪は何事もなく過ぎ去る。逆に予兆を無視したり予兆に気づかなかったりすると、風邪は風邪としてわれわれに襲い掛かってくる。私が今回犯した過ちは前者で、溜まった疲労に「もう少し待っててねもう少ししたらしっかり休むから」と3週間くらい言い続けて後に掲げる対処法をろくにしなかったら案の定風邪を引いてしまった。

  風邪の予兆への対処としては次の5つが挙げられる。なお、これらの対処法は、もし風邪の諸症状が出始めてしまったとしても、その最初期であれば十分に有効である。もちろん風邪の症状がひどくなったら病院へ行きましょう。

  1. よく寝る
  2. よく食べる(栄養バランスがよく胃にやさしいもの)
  3. よく飲む(水、お茶、スポーツドリンク)
  4. 身体をほぐす(マッサージ、ストレッチ、呼吸法)
  5. お風呂で身体を温める

 野口晴哉の言うとおり、風邪は治すものではなく経過するものだと思う。風邪の後は風邪の前と比べて身体も心もスッキリしているからだ。風邪を病としてではなく身体に溜まったコリをほぐすためのアクションとしてとらえること、これはわれわれが改めて意識すべきことであろう。そしてそのように風邪をとらえるためには、われわれは身体をより重視する必要がある。身体をあまりにも忘れてしまっているわれわれにとって、風邪を通して身体のあり方を見直すときがきているのかもしれない。

【追記】

 以上はあくまで風邪の予兆から引きはじめに関する話だったため言及しなかったが、風邪は治りかけが肝心だと思う。治りかけに動きたくなる心を抑えてじっと待てるかどうか、そこで待てればコリほぐしの経過だが待てなければ病になってしまう。するべきことをすること、待つべきときに待つこと、これは風邪にも効くしあらゆることにも効く。